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パーカー豆知識
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注) (*)印は弊社の商標または登録商標です。
マ
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前処理前処理
当社が前処理メーカーといわれるのは、塗装の前の下地処理薬剤(りん酸塩処理)を製造・販売しているからです。代表的に塗装前処理ラインは、脱脂(ファインクリーナー)→水洗→表面調整(プレパレン)→化成(りん酸亜鉛処理パルボンド)→水洗→乾燥→塗装→焼付けという工程です。りん酸塩処理の後に更に耐食性や塗装密着性向上のために、施される処理を後処理といいます。
しかしながら鉄鋼のめっきラインにおいては、当社の薬剤は、めっきの後にする表面処理ということで、後処理といわれます。同じ鉄鋼でも、カラーラインでは、(塗装の)前処理という呼び名になります。 -
マグボンド(*)マグボンド
自動車や二輪等のダイキャスト部材を対象にしたマグネシウム合金用ノンクロム表面処理プロセスです。
カチオン電着塗装、粉体塗装等の下地処理として優れた耐食性と塗膜密着性を発揮します。また、ノートパソコンや携帯電話等の電磁波シールド用途を対象にした、マグネシウム合金用ノンクロム表面処理プロセスです。マグボンドプロセスでは、離型剤除去性に優れた洗浄技術と、薄膜かつ緻密な皮膜化成技術を確立しました。従って、電気抵抗値が低くかつ裸耐食性に優れた化成皮膜を形成させることができます。 -
マシニングセンター
固定された材料を、回転する工具で削る「角物」用の加工機の代表選手がフライス盤で、コンンピューターに時代になってフライス盤が進化したのがマシニングセンターです。
自動工具交換機能をもち、目的に合わせてフライス削り、中ぐり、穴あけ、ねじ立てなどの異種の加工を1台で行うことができる数値制御工作機械です。
工具マガジンには多数の切削工具を格納し、コンピュータ数値制御 (CNC)の指令によって自動的に加工を行います。
マシニングセンターの安全窓として高機能ガラス(パルグラス)が採用されています。 -
マルチボックスフィード(*)MBF
静電粉体塗装の色替システムに使用する粉体供給装置です。
MBFは、塗料ポンプを全色共用することにより設備費の低減と、清掃時間短縮を大幅に改善した塗料供給装置です。塗装色の追加や変更の場合は、塗料タンク(箱のみ)の追加や清掃で対応できるので非常に安価です。
注) (*)印は弊社の商標または登録商標です。
ミ
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(塗装)密着性(塗装)密着性
密着とは、ぴたりとつくことです。接着は、密着に含まれる概念です。表面処理業界にあって、密着性と言えば、塗装密着性、めっき密着性、皮膜密着性があります。当社においては塗装密着性が代表的ですが、塗装密着性向上目的では、りん酸亜鉛処理(パルボンド)、りん酸鉄処理(パルホス) が主に使用されます。その物の用途や処理設備の制限により、りん酸亜鉛カルシウム処理(パルボンド)、りん酸マンガン処理(パルホス)も使用されることがあります。
密着性の評価方法は、塗装初期の密着性を見る一次密着性と使用後の耐久性を見る二次密着性があります。一次密着性は、カッターで碁盤の目のカットをいれて、粘着テープによる剥離を行い残存コマ数で評価する碁盤目試験や折り曲げて塗装のわれや剥がれを評価する折り曲げ試験などがあります。二次密着性は沸騰水に数時間浸漬した後や98%以上の湿度の中で数十~数百時間晒した後に、碁盤目試験や折り曲げ試験を行います。
りん酸鉄処理(パルホス)を行うと、一次密着性は良好ですが、二次密着性の向上は望めません。従って鋼製家具や照明の反射板など屋内製品・部品に適用されます。一方、りん酸亜鉛処理(パルボンド)を行うと、二次密着性がよいため、自動車、住宅等屋外の耐久製品に適用されます。工程)
- りん酸鉄処理:
脱脂→水洗→りん酸鉄処理→水洗→乾燥→塗装→焼付け
脱脂化成兼用りん酸鉄処理→水洗→乾燥→塗装→焼付け - りん酸亜鉛処理:
脱脂→水洗→表面調整→りん酸亜鉛処理→水洗→純水洗→乾燥→塗装→焼付け - イソナイト処理→デフリックコート→焼き付け
※塗装には、電着塗装、吹き付け塗装(溶剤、粉体)があります。
- りん酸鉄処理:
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無電解ニッケルめっきカニゼン
「カニゼン」とは、日本カニゼン社の無電解ニッケルめっき(Ni-P合金めっき)皮膜の登録商標です。電気を使わずに化学 反応によって、めっき皮膜を形成し、膜厚均一性・高耐蝕性・高硬度等の皮膜特性を得る事ができる処理です。