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注) (*)印は弊社の商標または登録商標です。
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PALCoPALCo
ディーゼルエンジン周辺装置は高温による耐摩耗、耐酸化性能を要求されます。 PALCoはコバルトマトリクス中に炭化クロムを分散させた複合メッキ処理を行いこれら問題に対応しました。 メッキ後に熱処理を行うことでさらに耐食性、耐摩耗性が向上します。
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PCC処理パーカーセラミックコート(プラズマ陽極酸化)
PCCとは弊社が開発したプラズマ酸化法によるセラミックコーティング技術の商標でParker Ceramics Coatingの略号です。PCC処理は軽金属材料表面にセラミック皮膜(高硬度皮膜)を析出させるもので、耐摩耗性、耐食性、耐熱性、などを向上させ、軽金属部品の小型化、軽量化、高性能化の要求に応えるものです。又、従来の硬質メッキや硬質アルマイトなどの表面処理で対応不可能な場合にも適用されます。
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PCMプレコート鋼板・カラー鋼板
プレコート鋼板とは、予め鋼板(薄板コイル、主に溶融亜鉛めっき系鋼板)に塗装を施した鉄鋼二次製品の一つで、建材や家電用途に広く使用されています。これを使用することで塗装工程の簡略化、塗装作業に伴う環境対策不要化、塗装設備に使用していたスペースの有効活用などのメリットがあります。しかし、加工時塗装表面の疵対策や塗料種が制約されることもあり、全ての後塗装(アフターコート)品に適用するには至っておりません。更に、塗装後切断されるPCM鋼板は切断面(端面)の耐食性の向上などが課題となっております。当社のプレコート鋼板用クロムフリー下地処理剤(パルコート)は様々な課題解決に向けて、新製品の開発を行っております。
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P-比P-比
P-比あるいはP/P+H比率等とも表されますが、これはりん酸亜鉛処理を行って得られた皮膜成分であるホパイトとフォスフォフィライトの比率を表すものです。ホパイトとフォスフォフィライトはかなり近い成分を有しているため、X線回折以外では両者を区別する事が困難です。X線回折でも両者のピークは近接しているため、便宜的にそのピーク高さの比率を用いてP/P+Hの式からフォスフォフィライトの比率を求めています(P:フォスフォフィライトのピーク高さ、H:ホパイトのピーク高さ)。
この比率を略してP比と呼んでいます。フォスフォフィライトの方がホパイトより耐アルカリ性が高いため、P比が高い方が耐食性に優れていると考えられていますが、この他にも耐食性を支配する要因は多いので注意が必要です。 -
PULS(Parker Ultimate Lubrication System)(*)PULS(Parker Ultimate Lubrication System)
半世紀以上にもわたり冷間鍛造潤滑の代名詞とされてきたりん酸塩/石鹸皮膜システム(ボンデ潤滑皮膜)に代替する新規な一工程(一液型)潤滑システム“PULS(Parker Ultimate Lubrication System)”を開発しました。
1999年頃より採用が始まり、その後十数年、市場のニーズに応える数々の技術開発・改良と同時に薬剤開発スピードアップのために、更に現場に即した潤滑評価技術の開発や、市場化を促進するための設備の開発・提案を行って来ました。現在では、国内50ライン以上、海外13ヶ国で採用されています。本技術により、従来のりん酸塩/石鹸皮膜システムが抱える地球環境保全上の問題点を克服できるとともに、生産コストダウンへも貢献します。
その処理工程は革命的であり、従来の潤滑処理に比べ、必要なスペースは1/10以下です。一例ですが、ご採用頂いた工場では、高品質、リードタイム短縮、CO2の削減(削減効果95%)、工場レイアウトの簡略化を実現、コスト削減率は最大50%を達成しています。2014年度 日本塑性加工学会『学会大賞』を岐阜大学と共同受賞しました。業績題目「一工程型潤滑剤システムPULSによる冷間鍛造潤滑の革命」この開発成果に対して塑性加工学会から、当社の開発ポリシーと高い技術力が認められ学会大賞受賞に至りました。今後もお客様の更なるニーズに応えるべく開発・販売を積極的に進めてまいります。
注) (*)印は弊社の商標または登録商標です。